読書記録

すきな本の紹介、感想を書きます。恋愛、友情、家族など人間模様を描いた小説がすきです。

一生に一度の恋

ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

「きっとそれ、子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ」


大恋愛のお話❤️葉山先生、優しくてかっこいいけど、弱すぎ!ずるすぎ!


でも泉も同じことしてて、ずるいなあって思うし😱二人とも周りが見えてない感じで、こういう変愛は私は全然共感できない(笑)


映画は松潤かっこよかった😎ぐいぐいいきすぎでは、って思ったけど(笑)葉山先生はもっと、何考えてるかわかんない感じがいいのにな✨松潤が悪いわけではないけどね!


小野くんも印象的なキャラで💥最初読んだときはびっくりしたけど…坂口健太郎ぴったりだった👏


本では泉目線だから葉山先生がかっこよく描かれてるけど、映画では俯瞰で見てるから、泉が主役な気がした!架純ちゃんエロくて😳素敵でした💕


本のラストは、また同じこと繰り返してまた周りの人を傷つけちゃうんじゃないの?って思った😂でも映画のラストがいいかというと…現実的には絶対映画のラストがいいけどね。泉と葉山先生なら、やっぱり本のラストがしっくりきちゃうんだよね🌀


共感できないのになぜか気になって、何度も読んでる一冊です🤔島本理生さんは、重い、暗い、弱い…って思っちゃうお話が多いけど💦心理描写が細かくて、繊細な文章に引き込まれて、結局また読みたくなっちゃいます✨この感じ、葉山先生に惹かれて離れられない泉みたい?


でも最新作の『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』は、重い事情はあるんだけどお話は明るめで、いろんな女性の生き方が描かれてて、すごくすきでした💕文庫化したら絶対買います😆

ガールファイト

赤×ピンク (角川文庫)

赤×ピンク (角川文庫)

桜庭一樹さんの中で最初に読んだ本で、やっぱりいちばんすき。みんなに共感して、これ私かもって思っちゃう。ガールファイトで闘う3人の女の子のお話。

🌸“まゆ十四歳”の死体
わたしはもともと、そんなに生命力が強いほうじゃないのだ。それにとてもこわがりだ。生きることそのものに偏差値をつけたら42ぐらいしかないんじゃないかと思う。

ただ奇妙な浮遊感があって、もうすぐ死んじゃうようなへんな予感っていうか希望っていうか、そういうものとともにわたしはここに、陸の海月みたいに漂い続けてる。


まゆの生命力の弱さとか、なんとなく死んじゃいそうな気持ちとか、愛したい、愛されたいけどよくわからない気持ちとか…全部に共感してしまう。
自分でははっきり言葉にできないふわふわした感情が明文化されてて、なんか感動した!女の子ってみんなこんな感じ?

🌸ミーコ、みんなのおもちゃ
わたしにはわかるんだ。初対面でも。その人がどうしてほしいか。なにが見たくて、きたか。
そんなふうに、あなたが必要だ、なんて言われたら、また期待に応えたくなる。演じ続けたくなる。そんな自分を激しく憎んでしまう。

周りの期待に応えすぎて、誰が好きか、どうしたいか、自分がわからないミーコ。ミーコにも共感した。私はこんなに頭よくないけどね。
まゆの幼少期もだけど、ミーコの山茶花のシーンも印象的。やっぱり子どものころの経験とか家族との関係って、大人になってからの性格とか生き方にもすごく影響するよね。
ミーコとか周りから見たまゆのことも書かれてて、まゆはずっと自分の中でぐるぐるしてるけど、その不安定さは周りにも伝わってて、気遣われてるんだなって…
皐月がかっこいい。低い声で「大丈夫か」って言ったり、コーラ開けてくれたり。こんな子にそばにいてほしいな。

🌸おかえりなさい、皐月
わたしは愛とか友情とかいっぱいの、無人島にいた。

やっぱり皐月かっこいい。でも皐月も悩んでることがあって。その悩みは私が共感できるものではなかったから、うーん…感想難しい。千夏と出会えてよかったと思う。ずっと誰にも言えなかったことを話せて、前に進めたから。千夏との闘いのシーンとかもすき。女嫌いって言っても、結局女の子にやさしい皐月がすき。


「わたしは、きれいなところじゃなくて、汚濁にまみれた場所で。この世の果てみたいな、暗くて恐ろしい場所で。戦いたいの。血を流したいの。そして死んでしまいたいの。どうしてもよ。だからここにきたの」

女の子たちはみんな、生きていくために、自分を知るために、格闘技をしてて。桜庭一樹さんの描く、女の子のお話がすきです。この他には『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』とか。どうにもできない現実や不安と戦ってる女の子たち。最近謎に疲れてて、久しぶりにこのお話の世界観に浸ってしまった(。・ω・。)

片道15分の胸キュン物語

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

有川浩さんのお話はキュンキュンが多いけど、これは私の中で、ほっこりキュン部門No. 1💓阪急電車に乗り合わせた乗客たちのお話🚃


恋の始まりや終わり、はしゃいだり癒されたり、親切にしたりされたり、時には怒られたり諭したり…?


短編集っぽくて読みやすいけど、それぞれのお話が交わっていくところもあっておもしろい🍀自分の周りでもこんなこと起きてるんじゃないかなって、電車でキョロキョロしたくなっちゃう(笑)


3組のほのぼのカップルはみんなかわいくて羨ましい…☺️征志とユキみたいな出会いをしたいし、えっちゃんみたいにアホな彼氏に大事にされたいし、圭一と美帆みたいに気取らずそのままの自分で好きな人と一緒にいたい💕あと、翔子みたいに美しくたくましい女性になりたい✨


児玉清さんの解説もいい!キュンキュンと、正しさというかまっとうさ?が、有川浩さん作品の魅力ですね😉


映画もよかったし、有川さん作品の中でもこのお話は、老若男女どんな人にもオススメできる一冊だと思います📚